ホテルオークラ本館 もう見れない外観デザイン
オークラの解体には海外の多くの人達からも疑問が投げかけられましたが、結局経済至上主義は変わらず、解体が開始されました。建物にはその時代時代の関わった人々の記憶が刻まれているわけでして、その記憶も建物があるからこそ想い出しなつかしむわけですから、実物が無くなるとなんとも寂しい感はぬぐえません。
オークラは、やはり本館のホールが最も優れた芸術でしたが、それも解体。そのまま新しい建物にも作られると聞きますが、同じものはできるはずもなく、その空間といいますか、空気を身体にしみこませておこうと解体前に行きました。
メイン玄関側のアプローチ部分
宴会場側の入り口部分
外壁には瓦を用いたなまこ壁のデザインですが、これはその当時の考えでありまして、いま新しく作る都会のホテルになまこ壁は使わないと思うのですね。
結局、このようなデザインは2度と見れないわけですよ。だから残すことが大切だと思いますが。