盛岡市 岩手教育会館 菊竹清訓の迫力建築
事務所とホールを備えた岩手教育会館です。迫力あるコンクリートの仕上げによる低層部分、金属外壁のモダンな中高層階、裏に回れば大きなコンクリートの塊のホール部分。これらをぎゅっとくっつけた建物なんですが、迫力があるんです。
公園に沿った道路に面して、公園側に事務所が開くように設計されています。
長いファサードは緩いカーブがある前面道路に沿うように配置。
菊竹さんならではの魅力的な建築です。
でも残念ながらこの建物も解体されて新しい建物になります。
どうして、この魅力がわからないのか、私は解りません。
今の時代、なかなかこのような個性のある建築は少なくなっていますよね。
確かに新しい建築も多々でてきていますが、時代時代の名建築がなくなるのは、やはり文化的にもまずいと思います。
さて、気を取り直しまして、
重いコンクリートの塊から飛び出すように事務所階の部分がはねだしています。
裏にまわりますと、窓のないコンクリートの塊がホールの形状を外部にあらわすようにくっついています。
同じ建物とは思えない、いくつもの顔を持つ建築です。