アマン東京 挟土秀平氏の壁3部作

左官仕事。それは日本の建築において、最も多岐にわたって行われる仕事であります。外壁の塗り壁、塗装壁の下地、内部聚楽壁、漆喰をはじめとし、土の文化を持つ日本においては、かかせない職業なんです。。 しかし、一般の住宅においては手間とコストの関係から外壁はサイディング壁、金属壁へと変わってきており、塗り壁の需要はかなり減りました。 この塗り壁は、実際使ってみますと、その肌触りというか材質感はやはり人の手の痕跡、すなわちエネルギーみたいなものがしっかり残っていて、そのぬくもりを感じることができます。手間もかかるし、技術というか腕の良し悪しが、出来にすぐに表れる。まだまだ積極的に使っていきたい材なんです。 そんな魅力的は素材を芸術の域にまで高めたいる現代の名工が挟土秀平氏です。ホテルや事務所ロビーなどに独特の左官手法、日本の土を用いてアートを展開しています。このアマンの壁にも秀平氏の3部作があります。 まず、1階受付から上階に上るエレベーターホールにある壁。 落ち葉を集めて貼られている壁で、よく見ますと松ぼっくりがところどころあったりして、落ち葉のじゅうたんいや、ラグのような壁でした。 2つ目は上階のホテルロビーにある受付カウンターの後ろの壁 そして3つ目が上階レストラン個室に向かうロビーにある壁 左官の鏝を用いた芸術は、伊豆の長八が有名でありますがしっかり現代にもこんな名人がいるんですね。 急いでさっと通り過ぎると見逃しますが、こんなところにも、こだわりがありました。