旧弘前市立図書館 8角形の塔を持つ木造3階建ての図書館
旧弘前市立図書館は、明治39年の竣工。
設計施工は堀江佐吉。ルネサンス風の洋館で左右2つの8角形の塔と、その真ん中にあるドーマー窓、赤い屋根、多くの開口部が特徴です。図書館に始まり、アパートや喫茶店としても利用されたが、今は市のものとして市立郷土文学館となりその姿をとどめています。多くの人達のこの建物に対する熱い想いが詰まった建物で、これからも弘前市の重宝として大切に使われていくでしょう。
正面のファサード 多くの開口部が内部を明るくし、図書館としての機能を満たします。深い緑の窓額縁、白い漆喰の外壁、ドーム型の赤い屋根が対称形をなし、モニュメント性があるシンプルで力強い建物だと思いました。
裏側はこんな感じで、正面の対称形とは異なり、なかなか複雑で楽しい外観
こじんまりとした住宅スケールの玄関です。深緑の扉や、屋根ペディメントがアクセントとなり、建物を締めています。
8角形の中にある閲覧室は明るいですし、囲まれ感が心を落ち着かせます。