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この気持ちよさは何なんでしょうか。
まずは、この建物の最大の魅力である、逆三角形のトップライト。高度が低い北欧の太陽の光を内部まで反射させて全体を明るくする装置なんですが、その発想といいデザインといい、驚くばかりです。光の筒が内部の四角い空間にダイヤモンドの一塊のように入り込んでくるような感覚。北欧の気候を知り尽くしたアルヴァ・アアルトならではの発想です。
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このトップライトは、外部にたいしては対象の三角形のガラス屋根があり、断面はひし形のような形。一度フラットな天井を彫り込んだ上で、ガラスを貫入させています。そしてガラスの周りにはダウンライトを配置
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そして2つ目の気持ちよさは、本の配列でしょう。目線が建物の端から端まで通るように、書籍棚の高さが低い。周辺の壁回りはもちろん高いのですが、フロアーの真ん中部分は低く、目線が通ります。そのためとても広く感じますし、ゆとりがあるんですね。
吹き抜け回りの本の並び方や照明のあて方など、参考になります。
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こちらは外部開口に面する側の本棚配置
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そして吹抜け空間に面して、カフェ・アアルトが設けられ、アアルトデザインの中でゆっくりコーヒータイムを楽しめます。黒い椅子は、北欧デンマークの建築家アンネヤコブセンがデザインしたアントチェアー
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ここにはアアルトデザインのゴールドペンダント照明もちゃんとあります。
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本と楽しく接しながら、気持ち良く過ごせる本屋さんでした。