フィンランド ユヴァスキュラ大学 学生食堂 煉瓦と木サッシの落ち着く建物
アルヴァ・アアルトが設計した建物で構成されるキャンパスですが、どの建物も目的に合わせて工夫があります。ユヴェスキュラキャンパスの中央トラックに沿って設けられたメインストリートを歩くと、右手に見えてくるのがこの学生寮。
学生だからといって簡素な建物ではありません。しっかりとした煉瓦貼り。そして重厚な木製サッシ
入口廻りも木を用い、暖かさが伝わってきます。
その学生寮に並んで建つのが学生食堂
大きな煉瓦の壁の上にガラスボックスが載る外観。シンプルですが、力強い
そして、庇の出たエントランスがさりげなく構えます。
エントランス入りますと、まずはクローク。北欧において冬のコート・ジャンパーは必需品なので、アアルト設計の建物には必ずと言ってよいほど、このクロークが玄関から入ってすぐに設置されています。とにかく身軽になってから建物に入る。これは基本ですものね。
そして光の入る階段から2階へ
光ができるだけ奥まで届くように設けられたスリット
で、昇った先に見えるのがこの気持ちの良い食堂です。
煉瓦の壁と、木トラスにより構成された構造をそのまま見せる天井
そして大きなガラス開口部。
トラスの下の材までは比較的低いのですが、それが安定感をもたらし、食事をするスペースには丁度良い高さになっています。
アルヴァ・アアルトらしい設計