グンナール・アスプルンド スカンディア・シネマ 社交場としての映画館

1923年ストックホルム中心街に完成したスカンディア・シネマ。設計はグンナール・アスプルンド 映画の絶頂期ですが、グンナール・アスプルンドは映画のもつ幻想的な華麗さと非日常性、そして社交場、祝祭の楽しい感じを表現しました。 今は歩行者天国としてストックホルム市内でも最も人の行き来が多い通りにこの映画館はあります。 何度かの改修がされましたが、それを当初の趣に戻そうと、再び改修されています。 当時の外観 そして今 中に入ります クロークをはじめ大きなエントランスホールがまずお客様を出迎えます ホールの中には座って談笑できるスペースも完備 正面カウンターの脇の階段を下って下階のホワイエへ。 この階段室は、モスグリーンの渋い空間で、映画を見るという雰囲気にさせてくれます。いきなりモードが変わる装置 壁の両側には丸い鏡が配置。鏡に鏡がうつる効果で、非日常を表現 見返しです。このトンネルは、非日常への入口なんです。 平面図 モスグリーンの空間に白い壁と彫刻が施されたホール側の壁 反対側は、モスグリーンの壁とそこに彫り込まれた歓談スペース 円形の歓談スペースは、親しみが湧くちょうどよい落ち着いたスペースです。 当時のイメージ そして劇場に