ストックホルム市庁舎 青の間 ランダムな石が作り出す奥深い色合いの床
ストックホルムの建築と言えば、煉瓦の建築ストックホルム市庁舎です。何度訪れても、その迫力に圧倒され、妥協の許さない設計と優れた施工技術に刺激を受けます。
配置が抜群で、街のシンボル的な埠頭に建ち、水平の海に対して垂直に伸びる塔も印象的です。北欧最大の都市にあっても、大きく空を眺められ、自然を感じる環境。絵になります。
内部は、何と言いましてもノーベル賞のパーティーが行われる青の間が圧巻。ブルーの石の床と象徴的で空間を引き締める階段、内部の壁の斫り煉瓦の存在感。その荒々しい壁にハイサイドから入る1本の光。いつ訪れても感動します。
海の水面のように見える青の間の床。固くなく、水が漂うような感じを受けます。
さっと見ただけではわかりませんが、このブルーグリーンに全体が見える石の床には沢山の種類の石が使われています。今の石の床と言えば、四角くカットされた石を並べて貼っていくのが普通。このようにいろいろな種類の石がランダムにカットされていて、それをマダラ模様のように貼っていく。これには相当の石工の技とセンスが必要で、気の遠くなるような作業です。
2階廊下の街が見える大きな開口部とその袖の壁のレリーフも美しい。