グンナール・アスプルンド 夏の家 ムーミンの形をした暖炉、床段差がある落ち着いたリビング

それでは、夏の家に入ります。玄関の前には机や椅子にもなる大きな石。 玄関扉はそれが玄関と主張するようなブルーの鮮やかな色が付けられ、その右横の扉はサブと扉の意味で白い塗装となっています。 入りますと、入った部分の床の仕上 […]

グンナール・アスプルンド 夏の家 自然に溶け込む 庭がリビング・ダイニング

グンナール・アスプルンドが家族と共に夏を楽しむ家は、景色の良い湖側が妻面、すなわち建物の短編方向となっています。これだけの景色があるのであれば、建物は90度振ってどの部屋からも湖が見えるようにするのが普通と考えます […]

グンナール・アスプルンド 夏の家 白いシンプルな木造家屋

フィンランドの人もスウェーデンの人も夏を本当に心から楽しむために自らの身体を森に抱かれるように、森の別荘に夏は向かいます。 建築家グンナール・アスプルンドもストックホルムから車で1時間ほどの湖の近くに夏の家を建 […]

水の都ストックホルムの旧市街地ガムラ・スタン 建物と建物に挟まれた美しい路地空間

ストックホルムの旧市街地ガムラ・スタンは、島ですが、そこに至るには何本かの橋を渡ります。 ひとつののルートの途中にはこれまた堂々たる国会議事堂が通路を挟むような形で建っていまして、なかなかの迫力 左の円形建物が、国会議事 […]

ストックホルム旧市街 ガムラ・スタン グンナール・アスプルンドの市立図書館の原型を見た

建築を設計する場合、何か新しい創造を求めますが、ゼロから何かを生み出すのではなく、そこは歴史的建造物や、集落、土木、彫刻、絵画など、あらゆるものからヒントを得ながら、アッこれだ!と思うものが浮かんでくるのだと思います。想 […]

グンナール・アスプルンド ストックホルム市立図書館 新古典主義の建築

四角い箱の上にドーンと飛び出した円柱の筒。この単純な外観からは想像を超えた内部が作り出されているストックホルム市立図書館。通りに面していかにも対称形を成すという感じですが、都市と軸からはわずかにズレを作り、街を歩く人が無 […]

グンナール・アスプルンド 森の火葬場 外と内を繋ぐスライド開口

外と内をつなぐ。これは、建築においては万国共通に考えられている事の一つですが、グンナール・アスプルンドが設計した森の火葬場では、亡くなった魂が森に帰るという概念からして、非常に重要な部分でした。どうやって内部と外部 […]

グンナール・アスプルンド 森の火葬場 魂を森へと還す大礼拝堂

礼拝堂は、亡くなった人と家族の最後の別れの場ですが、グンナール・アスプルンドが設計した森の火葬場の礼拝堂は、その悲しみを優しく包み込むような空間です。 角のない、人を包み込むような内部空間にはいろいろな工夫がなされ […]

グンナール・アスプルンド森の火葬場 家族を優しく繋げる椅子

1920年に森の礼拝堂を、1940年に森の火葬場をグンナール・アスプルンドは設計しています。1920年に礼拝堂を完成させた後、大切な息子を亡くしています。家族を失う悲しさを自ら体験したアスプルンドの建築は、その […]

グンナール・アスプルンド 森の墓地 水に写る十字架がある外の斎場

グンナール・アスプルンドの設計した森の墓地には3つの斎場があります。一つは建物で、森の火葬場。そして、瞑想の丘の上の斎場が2つ目。これは丘の上に木々で囲まれた祈りの場で、先日紹介しました。 そしてもう一つが外の斎場 […]

グンナール・アスプルンド 森の墓地 丘の上に立つ十字架

アスプルンドの代表作でもあります森の墓地。 門から入りますと、広い緑の丘が見えてきます。正面には十字架、そして右の丘には幾本かの樹木 大きな空と緑 まっすぐと伸びる石畳み その先に見える大理石の十字架 丘には階段を棺 […]

グンナール・アスプルンド 森の礼拝堂 白い半球の空間で静かに死者を見送る

スチールの扉は上半分が太陽と十字を背負う騎馬像、下半分はドクロと蛇が描かれています。 その中は白い半球の空間 死者と最後に向き合える静かな光が天窓から注ぐ空間です。 祭壇 そして、半球を支える柱。 何とこの柱は、木製で、 […]