坂本龍馬記念館 ガラスのキューブが海へと突き抜ける建築

桂浜のすぐわきの丘の上に建つ坂本龍馬記念館。コンペに始まり、完成したのが1991年。すでに26年も経っていますが。、その斬新さは変わりありませんでした。今丁度増築工事が行われているので、一番見たかった外観が見れなかったのがとても残念ですが、内部構造の複雑さ、これを求めた設計者、構造設計者の力量がわかる建物でした。スロープをのぼったところに竜馬が迎えてくれてその後ろにガラスのキューブとスロープのある建物が現れます。 コンセプトでは、なだらかなスロープが建物のスロープに続き、ガラスのキューブにつながり、そこから太平洋の大海原まで突き進むというもの。スロープは、いまは帰り道の動線となっているので、正面から入ります。 少し下がってロビーがあり、そこから外へと視界が抜けていくような設計 振り返ると 丸いらせん階段を上り、ガラスのキューブに入りますと、その先には海が開かれます。 こちらがスロープ 構造は、下部がコンクリートで、上部のガラスキューブ、スロープは鉄骨造。8本の柱によって上からガラスキューブを吊りこんだ構造です。 設計は、ワークステーション高橋晶子・寛氏、構造設計は木村俊彦氏