土佐四万十川に架かる沈下橋  洪水から橋を守る知恵

四国高知の旅も今日が最後です。最後の清流四万十川。私が育った兵庫県の町にも川があり、そこで魚を獲ったりして遊んだ覚えがあります。川は人にとって欠かせない自然からの贈り物。清らかな流れが、これからもずっと受け継がれていってほしいものです。さて、近くに住む人達にとっては、川に架かる橋は生活動線上、とても重要な建造物ですが、ダムとかがない清流ゆえに、雨で増水する頻度は多いわけで、橋もそれなりの強度が必要です。この四万十川に架かるいくつかの橋には欄干(手すり)がありません。これは、増水時には橋が川に沈み、かわの流れの勢いを受けないように考えられた知恵。橋を渡りますと、欄干が無いが故に川を近く感じます。川に寄り添う沈下橋。 渡りますと、風が抜け、川のせせらぎが耳に優しい。