笠森観音 61本の柱で支えられた四方懸造の建築
廻りの笠森寺周辺の森に生息する真っ直ぐに伸びる大木に呼応するようにこの建物は建っています。
高い岩の上にそびえたつ笠森観音の観音堂は、そんな環境に溶け込む建築と言えます。
大きな岩の上に建つ61本の柱で支えられ、周辺の自然を見下ろす建築。
最初にこの案を思いついた棟梁は、すごい発想の持ち主。
最高の木造技術を駆使して建てた建築です。
建物は1595年の再建とされていますが、それでも築420年も経っており、地震などの自然災害にも耐えて今に至ります。
木造の持つ耐久性にはいつも驚かされると同時に、今の建築のあり方を考えさせられます。
参道。高木が迎えてくれます。
こちらは、駐車場から昇ってきたのとまた別の道。こちらからの見え方も素晴らしい。
参道から列柱が見えてきます。
やがて現れる観音堂のシンプルかつ力強い外観に感動
こちらは側面ですが、柱と貫による構造体がよくわかる面です。