伊勢神宮の神明造り

伊勢神宮の本殿は、神明造という建築の造りです。神明とは「太陽女神」または「太陽女神の社」の意味です。 お参りに行きますが、本殿は塀に囲まれていて全体をみることはできません。しかし、内宮内にいくつかの建物があり、 その中の蔵にも神明造がどのようなものかが見ることができます。 美しい参道を歩いていきます。 見えてくるのがその蔵。手前が御稲御蔵、その向こうが外幣殿と呼ばれるものです。 建物は長方形の建物で屋根は茅葺の切妻屋根。 独立した丸い柱は地面にそのままつったっています。これは掘立柱と呼ばれるもの。 柱と柱の間には板がはめ込まれて壁になります。 本殿では、この廻りにバルコニーのような濡れ縁が廻り、中央正面に屋外階段が付いています。 屋根の軒面が正面となります。(ちなみに出雲大社は、屋根の妻面に入口があります) 屋根の上には千木(ちぎ)と呼ばれる妻面垂木がそのままの伸びて交差したもの、そして屋根のてっぺんの棟には 直行方向に勝男木(かつおぎ)と呼ばれる丸い円柱の装飾が付いています。 そして妻面には棟を支える柱が建物両側に建ちます。これが棟持柱(むなもちはしら)。式年遷宮の際、正殿の棟持柱は内宮五十鈴川にかかる橋の鳥居に使われます。