三崎のレジデンス 「半島の家」 コンクリートの力強い表現が素晴らしい。
神奈川の三崎にあるこの建物。
道路から見るとごついコンクリートの塊で、しかもその表情が粗く、自然な強靭さを彷彿させます。
型枠を斜めにした打ち放しのコンクリート。粗い感じが、重厚感が出ていて力強さを表現しています。
塊の先端部分には切れ目が生じ、建物と一体化した階段が回り込むように取りつきます。
そして驚く事に、大きな想いコンクリートの直方体は先端は地面から浮いていてその重力を支えるのが中央の丸い柱1本
建物に放たれた切れ目の階段を建物を回り込むように上がっていくと、目の前に美しい海の景色が現れ、自然と一体化します。
想像するだけでワクワクするこの建築は「半島の家」 別荘ですね。設計したのはマウントフジアークテクトスタジオ
久しぶりに感動を覚える建築を見ました。
階段を上がって現れるステージは、地面から4mほどの高さがあります。
このステージを囲むように建物はL字型をしていて、海の方に突き出た部分はリビング
海の景色と風を受け入れる側には寝室等が並びます。
こちらは、海からみたところ
土木のような人工地盤のコンクリートが廻りの自然に負けていないのですね。その存在感は圧倒的
こちらは海に向かって放たれた開口部を持つ、吹抜けのリビング部分
ステージから海岸の海レベルに降りる階段。
シンプルな階段も片持ちの跳ね出し階段で、太陽の光でできる影も何だか無機質で良いじゃないですか。
壁に開けられた穴はシャワースペース
このような素晴らしい景色を見ることができます。
敷地周辺の自然の言葉を上手く拾い集め、デザインマターとして人工地盤を造り、そこに単純な長方形の建物をL字に配置
そして建物の一部を斜めに切り裂くことで、劇的な空間を生み出しています。
今年8月まで見た建築の中では一番感動を頂きました。