東松島市立宮野森小学校 分棟配置された子供にやさしい木造校舎
東松島市も東日本大震災で多くの被害を受けた街です。
かさ上げによって設けられた台地の上に市立小学校が完成。
廻りの山々に囲まれた、自然豊かな木造の校舎は、明るく、優しさで子供たちを包み込むようなデザインでした。
左が入口。中庭を囲い込むような配置
背後には復興の森となる自然の山がせまっており、それら自然との密なるつながりをコンセプトにした校舎となっています。
この日は休校の為、残念ながら外部見学のみ
分棟による高さを抑えた設計で、緑を取り入れた配置計画
屋根のつながる集落のようなイメージです。
設計はシーラカンス
構造の柱、梁は、木のオマージュのようなデザイン
復興工事が盛んで、職人の不足もあり、卒業する3年の生徒たちに3学期だけでもこの校舎で勉強させたいとの想いから
工期短縮を目指した構法を検討。
市場で出回る4mの柱材を多く用い、それらをプレカットできる範囲の接合部を考え、編み出した構法によりできています。
意匠設計者と構造設計社の見事なコラボによる建築。
大きなガラス開口部からはたっぷりの陽が差し込みます
連続するハイサイドライトも綺麗。構造体を上手くデザインして、アクセントにもなっています。
ハイサイドライト
大きな建物は講堂・体育館
スリット状の屋根からは下部より光が差し込む仕組み。これだと眩しくないですね。