奈良慈光院(1) 庭と建物がつながる開放的な日本建築
奈良慈光院を訪問。奈良で日本的な内部と外部がつながった庭といえば、ここ慈光院の庭と知っていながら初めての訪問でした。
まずは一之門から入ります。
ここからの参道は両側が土が盛り上がっていて、その中を進む感じが良いです。
先の見えない細い参道は魅力的。
やがて茅葺屋根の門が見えてきます。この門は「茨木城楼門」で茨城城の中にあった門を貰い受け、茅葺に葺き替えたそうです。
茅葺屋根は上下2重になっています。
庭を介して向こう側に見えるのは書院。茅葺屋根が美しい。
玄関を入って目に留まった苔の庭
そして書院へと進みます。
この書院からの庭の景色は良く考えられていて、遠近感や近隣の風景、緑を取り込んだものとなっています。
書院の開口部はコーナー部分まですべて開放できるので、庭とつながるのです。
東側へと目を移します。
こちらは東面の景色
こちらは高台からの景色で、穏やかな奈良の景色を楽しめます。
ただ、景観上は、いろいろな建物や、ゴルフ練習場などができて、残念な光景になってきました。
さて、もう一度南側へと目を移します。
障子を動かすと、壁が全くなくなり、柱のみのフレームの向こうに庭を捉えます。
解放感抜群