狭い玄関を広く見せる

都心の住宅では土地の値段が高いので、それほど大きな敷地面積がとれないのが実情です。 そんな中で家を設計する場合、どうしてもエントランスというか玄関部分は必要最小限の大きさとなるわけです。 外から帰ってきたときに、何となく狭苦しい感じは好きではありません。 そこで、いかにして広く見せるのを考えます。 こちらの家では狭い玄関の向こう側に和室を配置。玄関と和室の区切りに引き戸を設け、 通常はその引き戸を開け放しにして、玄関扉を開けたときに、和室の向こう側の壁まで視線が抜けるようにしました。 和室との区切りの引き戸は、和室側の掘りごたつ式の書斎机の上を走ります。 和室の奥の壁は暗くなるのが嫌だったので、2階から光が注ぎ込むように吹抜けとしました。 こうして、外から玄関に入ると、一番奥の壁が明るく、さらに広く感じます。 こちらは、和室側から玄関を見たところ。 書斎に座っても、玄関までの間があるので、窮屈な感じはありません。 引き戸はこのように閉まります。 書斎で仕事をしている場合は、急な来客に対して引き戸を閉じてしまえば、なんら問題がありません。 ここなら、テレワークもしやすいでしょう。