光が包み込む空間
光というものを改めて感じさせてくれる建築というのは、やはり教会でしょうか。
祈りという目的で建築される教会は、神の光でいかに人を包み込むか、あるいは神の光を感じさせるかがポイントだと思います。
僕はまっすぐな光よりも間接的な柔らかい光が好きですが、その光と建築空間を見事に表現した建築と言えば、
この教会かな。
フィンランドのトゥルクにあるエリック・ブリュッグマン設計の復活礼拝堂
丸いドームの向こうに祭壇があって、その祭壇に対し、横に天井までの開口部が付けられています。
その開口部に入っているガラスには薄い色が付いていて、その薄い色ガラスを通した光が祭壇正面の壁に当たるというもの。
今まで見たなかで、これを超える感動はなかなか味わえないですね。
こちらもフィンランドトゥルクにある聖ヘンリ・エキュメニカル礼拝堂
遠近感のある木のアーフレームの奥に祭壇があり、その祭壇にも横からの光が注ぎ込みます。
シンプルなデザインにより、よりその光が意識される空間