よく考えられた長屋田の字型プラン 江戸東京たてもの園
少し前までは、東京にも残っていた長屋ですが、いまではほとんど姿を見ません。
2世帯が並ぶ長屋。2階建て
もちろん、現代風長屋はいくらでもできていますが、この昔の長屋プランは本当によくできています。
究極のプランニング。
ローコストながら2階建てで、2家族が暮らせます。
何と言いましても肝は、階段。
一つの長屋は、玄関入ってすぐに右手に急こう配の階段があり、もう一部屋は、キッチンまでいってそこから折り返す階段
しかもその階段同志が45度の壁によって見事に分けられています。
簡単そうに見えて良く考えたなぁーと思ってしまいます。
玄関は、畳1畳。トイレは和便の為、究極の半畳。
庇のある玄関引き戸を開きます。
狭いながらも、玄とし機あり。奥は居間で6畳あります。その奥が台所。
そして一つの世帯は階段が玄関脇に。
階段最上部の45度に振れた壁
2階は、4畳半が2部屋で、押し入れは両側から使うようです。
じつに機能的。
居間。それにしても、日本の建築は建具が見事だと思います。壁が少なく開口部が多いので建具も多い。しかも室内間仕切りも見事です。