BankART Temporary 槇文彦展 模型は語る
いまや3DCADによる3次元パースは当たり前で、プレゼでもよく使われますが、
私の世代は模型でプレゼをするのが普通の手段でした。
並べられた模型をいろいろな方向から見ると、やはり3Dでは気が付かないところが見えてきたり、
新しい発見があったりと、楽しい。見ていても飽きません。
横浜馬車道BankART Temporaryで開催中の槇文彦展にはこれまでの槇さんの作品模型が並べられて、楽しく見ることができました。
槇さんと言えば、僕が一番最初に思い浮かべるのが代官山の集合住宅。
代官山の旧山手通りは、この槇さん設計の代官山集合住宅で、グンとその価値が高まった場所でもあります。
そのぐらい、インパクトのある街並みを長年かけて作りこんできたわけです。
道路に沿って建つ建物に、人の流れを取り入れる工夫が第1期からなされていて、建築と環境、街並み、にぎやかさを醸し出す工夫とデザイン
が当初からテーマであったことがわかります。
その人を呼び込む考えは、最新の設計でもある横浜新市庁舎のアトリウムなどにも反映されていて、なかなか面白いのです。
左のビルが横浜新市庁舎。右は同じく槇さん設計の横浜アイランドタワー。高層ビルの間の白い屋根の部分はアトリウム。
その右の白く出っ張った円形の角の建物が、旧第一銀行横浜支店
こちらは、大分県中津にある風の丘斎場
楕円の公園に溶け込む建物です。
島根県古代出雲歴史博物館
鹿児島の霧島国際音楽ホール
建築は人の気持ちと日常を豊かにする装置であると思います。