横浜新市庁舎 水辺の商業施設がにぎわいを醸し出す。 槇文彦氏設計
槇文彦氏設計の横浜新市庁舎を見てきました。
とにかくボリューム感があります。
でも建物が分節しているため、威圧感は全く感じません。
これだけのボリュームある建築をどのようにして、しっくりいくというか重くボテッとしない洗練された建築にするのか?
まずは、低層階に商業施設が入り、賑わいを醸し出すとともに、威圧感を取り除いています。
低層部2層分の商業施設。ここは水平ラインが強調されて、水辺のラインと調和しています。
そして会議場や、市民ホールを大きなボリュームから切り離し分節したことで、視線が流れていきます。
左のアルミ外壁部分が会議棟と下部ガラス部分は市民の休憩スペース。
高層棟とアルミボリュームをつなぐ廊下、諸室の屋外グリーンも効いています。
さらに、多くなボリュームである高層棟のコーナーディテールが素晴らしい。
コーナーのエッジデザインがしっかりとなされているので、大きな直方体ではなく、4つの面の集合体として捉えられます。
これらのデザインが統合されて、これだけシャープにかる軽快に見えるのですね。
大きなガラス面も3分割してデザインを変えて、面が大きくなりすぎないように工夫されています。
さすがというしかありません。
水辺周りは市民の憩いの場になります。
低層部はヒューマンスケール
デッキも有効にデザインされています。