駒井家住宅(6)ガラスで覆われた気持ちの良い2階ヴェランダ いろいろな要素が組み込まれた陰影のある立面
この家の中で、僕が一番気持ちが良かったスペースが、この2階ヴェランダ。
当初は、外に着いたヴェランダでしたが、あまり使わない事から、早々に内部空間に改修しそうです。
天井から床までのガラスが良いでしょう。
長方形の2辺がガラス開口。
椅子に座っていると、時を忘れます。
大きなガラスの向こうに見える家もまた雰囲気がある日本住宅。
それもそのはず、このお隣の家の設計は藤井厚二。聴竹居の設計者です。
緑が多く、山も見え、地域環境も素晴らしい。もともとは畑の拡がる場所でしたが、街づくりが上手くいってますね。
さて、最後に外観です。
いろいろ工事中にも変更しながら建てられたようです。
1階サンルームのアーチと2階ヴェランダ、そして1階の出窓和室の部分の外観
3つのアーチは、1階のサンルーム
内部から見ると、真ん中のアーチ部分が扉になっていて、その両側は、腰壁の付いたアーチ窓ですが、
外部のデザインは、3つのアーチが揃うように、腰壁の部分も木板が貼られ、連続する開口のデザインになっています。
こちらは、庭側の外観
いろいろな要素が、組み込まれていて陰影のある深みのある立面になっています。
外観に変化を持たせているのは、出窓などによる凹凸のある外壁と煙突と藤棚パーゴラの付いたテラス。
この煙突は暖炉のためのもので、設計段階では居間に暖炉が付けられる予定でしたが、駒井夫婦が使わないということで、
煙突は残っているとの事です。
藤棚の部分は、食堂につながっていて、出入りできます。
自然と繋がる半外部的な空間。
良いですよね。
こちらは、母屋に隣接する離れ
そして、温室。温室を用いた研究もなされたようです。
この温室は、博士の希望で建てられたとか。
また、訪問したい家でした。