大分県立美術館 街と繋がる折れ戸の大開口
大分県立美術館です。
設計は坂茂氏。
この建物の最大の魅力は、街と繋がる大開口。そして、上階の木造フレームデザイン。
大きな開口部が、広い幹線道路に面して配置されています。
今までの建物でしたら、ガラスカーテンウォールがあり、いかにサッシの枠を細く見せてガラスの存在感を無くし
建物内部と街の外部空間を繋がっているように見せるか?というものでした。
こちらは、更に踏み込んで、邪魔なサッシは、消えてもらおうというコンセプト。
いかにして?
そこで考えられらのは、日本の昔の武家屋敷などで見られる唐戸。
上に窓を折り上げて畳んでしまうのです。
この時見たのは、上に畳んであるサッシが、降りてきて閉まる工程
安全を考慮して非常にゆっくりと動きます。
①
②
③
④
⑤
⑥
完全に閉まったところ。
風が無く、気持ちの良い日は、やはり開け放しが良いですね。
それにしてもスケールが大きいので、技術的にも相当大変だったと思います。
なかなか普段は、開け放しにできないようですが、できれば開放してほしいですね。
思い切ったアイデアとそれを実行した実行力に拍手です。