深川のモダニズム建築 旧東京市深川食堂
モダニズム建築といえば、フラット屋根と白い四角い外壁、その壁に放たれた横連窓の開口部が特徴ですが、
この旧東京市深川食堂もその特徴を見事に捉えています。
旧東京市深川食堂の歴史と説明は下記の通り
図面による説明
外観です。
2階の横連窓の窓は、壁面を全面に出すことにより、柱と壁を分離。
柱と壁が繋がっていると、窓は柱によって分断されるわけですが、壁を柱から離すことで
壁に設けた窓が途切れることなく連続していくわけです。
そして、その開口部は、建物の角の部分で直角に折れ曲がり、更なる軽快感を醸し出しています。
そして特徴的なもう一つの面の外観
吹抜け階段の大きなガラス開口部と、丸い窓
通りから見ても、この透明感の吹抜け階段が見えるので、当時は非常に目立った建築だったと思います
その吹抜け階段を登ります
階段の蹴上部分には千鳥模様のモザイクタイルが貼られていて、美しい。
建物形状は正方形ではなくて、敷地に合わせて2つの軸線にそって2つのボリュームが重なっています
(上記平面図参照)
ですから、階段も真っすぐではなくて、曲がっていきます。
登りきる部分はしかも曲面に柔らかく処理されていて、とても優しい感じです。
階段の上部から見下ろす
2階のスペース。
柱が独立していて、開口部が連続します。
この建物は江東区登録有形文化財、国登録文化財に指定されています。