旧水海道小学校本館 明治の文明開化を感じさせる洋風建築
茨木県立歴史館の敷地の中に保存されている「旧水海道小学校本館」です。
明治14年(1881年)竣工。建てられたのは水海道の地
水海道は、その名前が記すように水運を利用した河岸の街で交通の要として発展しました。
明治に入り西洋文化も拡がりはじめ、小学校を建築するにあたり、市民から5000円の寄付金を集めて建てられたそうです。
文化レベルが高い住民だったことがわかりますよね。
建てたのは、地元の宮大工羽田甚蔵(はだじんぞう)で、神社仏閣の建設に携わっていましたがこの時初めて洋風建築にトライしたそうです。
正面立面
平面的には中央の玄関部分が前に飛び出してきている形態
正面には高い塔が見えます。
この塔には、創建当初太鼓が備えられ、授業の開始や終了時の合図として太鼓がたたかれました。
そのため、この塔の部分を「鼓楼」と呼ばれます。
玄関入ります。
正面には色鮮やかなステンドグラスが入るアーチ窓。
その手前には2階に上がる階段
手前の梁には雲形が彫り込まれ、棟梁の遊び心が伺えます。
階段は、右と左に設けられています。かなり急。
展示物の中には、過去の給食のレイアウトも
私は昭和30年代うまれなので、もう少し時代は後です。
私の時は、脱脂粉乳ではなくて、牛乳でした。クジラの肉はよく食べました。懐かしいメニューです。