新宿御苑に残る戦前の建築 旧大木戸門守衛所
新宿御苑に立ち寄りました。
実は、初めての訪問。代々木公園には学生時代に何度も足を運びましたが、こちらは初めて。
思った以上に大きく、そして美しい公園でした。
最初に目に留まった建物が、新宿御苑旧大木戸門守衛所
門のコンクリートと一体となった建築。
元々は明治天皇の庭でしたので、たしかに守衛所は必要。
竣工が戦前の1927年。
こじんまりとした平屋の建物ですが、よくよく見ると大変面白い建築です。
アーチの開口部とアーチ上部に貼られた装飾の煉瓦。
屋根と壁の取り合い部分の装飾も面白い。
廻りこみまして公園側のファサード
屋根に付いた半円形のドーマー窓。
幾重にも重なる屋根下の水平庇に見える横樋
途中で折れ曲がる壁
木製開口部の凝った木の額縁
基礎立上りには石を貼っています。
庇を支える木の方杖や、サッシ下の煉瓦壁も良いでしょう?
やはり、屋根下ののびのびとした水平ラインがこの建物外観のポイントです。
瓦屋根とでこぼこした壁のテクスチャー、開口部廻りの重厚なデザイン。
どれもなかなか優れたデザインです。