雲仙観光ホテル(8) 貝殻の形をした半円形の大浴室
ホテルで大浴場があるのはやはり嬉しい。
雲仙温泉ですから、勿論良質の温泉。
階段を降りてきて廻りこんで、まずはリラクゼーションスペースに招かれます。
大きな開口部の前にはリクライニングソファーが並び、温泉後にゆっくりと寛げます。
窓からの景色も美しく整備されていて気持ち良い
ソファーの後ろが廊下で、そこで男女分かれて浴室へ。
こちらが男子用入口
紳士用と書いてあるのがなかなか嬉しい。壁のクロスは、ウイリアム・モリスのようなデザイン
こちらは婦人用の入口
紳士用扉を開けて中にはいります。
円形の壁が迎えてくれますが、これは浴室内が円形になっているため。
この円形壁の腰壁は、地元の石(雲仙の火山石)が貼られています。
入口見返り
脱衣スペース
脱衣スペースと洗面台のスペースが分けてあるのは好ましいです。
洗面には大きな鏡があるので、脱衣室の脇に洗面スペースがあると、鏡に映るので何となく落ち着かないのであります。
左の壁向こうが洗面スペース
洗面スペース
浴室の中に入りますと、まずアーチの連続窓が迎えてくれます。
全体を見渡すと、半円。男女合わせて円形のプランになっています。洗面スペースもこの開口部のアーチの形が連続してつながります。
男女を隔てる壁
壁のタイル。その上の壁の連続アーチも面白い
さらに天井を見上げると、貝の中にいるような不思議な造形に目がいきます。
これはかなり難易度の高い天井デザインです。
絵では書けますが、施工するのは極めて難しい。
蒸発した湯気が天井に当たり、水滴になるのですが、その水滴が柱のところに集まって配水されるような仕組みになっているそうです。
ひとつひとつの洗い場ブース。
排水が隣のブースにいかないように、それぞれの場所で排水処理がなされています。
その溝は、石を加工して施工されていますが、その排水溝がなかなか美しいのであります。