東日本大震災 震災遺構 浪江町立請戸小学校 津波のエネルギーや、震災時の対応の大切さ、普段からの心構えを今に伝える
東日本大震災の震災遺構である浪江町立請戸小学校を訪問しました。
遺構となった建物
浪江町は、漁港があり、広い田んぼがひろがるのどかな街でしたが、震災による津波で一変しました。
震災前の写真
震災後の写真
津波に襲われた浪江町の写真
この浪江町立請戸小学校は、新築の校舎ができて1年ちょっとで被災。
コンクリート造の建物なので、躯体は残りましたが内装は、ことごとく津波の被害を受けました。
学校の災害時の対応が素晴らしく、全員避難。奇跡の学校と呼ばれました。
そこには日ごろからの災害に対する意識が強かったことと、迅速な判断による避難が要因だったと考えられます。
津波のエネルギーがわかる教室
サッシ、ガラスはすべて波で持っていかれてます。
コンクリートの壁は残っていますが、仕上げの下地ボードは、すべてはがされています。
団子のように壁に残っているのは、壁のボードをコンクリートにはるための接着材(GLボンド)
すさまじい力の跡は、このひん曲げられた外部空調吹き出し口にも
花壇のあるバルコニー
柱に挟まれた木片
棟のようなデザインの階段
当時としてはかなり力の入った設計の小学校です。
小学校から見える大平山
あの山へと避難しました。山に入ってからは普段遊んでいる子供の先導があり、迅速な避難に成功。
日ごろからの災害に対する心構えの大切さを学ばせてもらいました。
日本ではどこで自然災害が起こってもおかしくないですから。
震災前の浪江町の模型
これだけ沢山の家があり、人の生活が営われていたのですね。













