ミメーシスアートミュージアム アルバロ・シザの建築(2)エントランスから展示空間へと流れるような空間が続く
ミメーシスアートミュージアムの内部へと入っていきます。
1階のプラン
L字長方形の両側にコアスペースである階段やエレベーター、厨房、事務室をまとめ、展示空間は曲線の自由な空間となっていることがわかります。
美術館のインフォメーションカウンターは、カフェとエキジビションホールを通り抜けた先にあります。
まずはカフェ。こちらは、天井が1層分。右の庭側開口部からの光で満たされた明るく開放的な空間
その先のエキジビションホール。こちらは、吹抜け空間で左の天井近くのハイサイドライトからの光が入ります。
また右側天井はスリット開口になっていて、奥には3階展示室から覗ける5角形の開口が設けられています。
右側天井は、人工照明による間接光
正面スリットは、2階展示室から、この吹抜けホールが見える開口。1階奥がチケット売り場とショップ
奥のチケット売り場からエントランス、カフェ方向への見返し
エキジビションホールのスリット開口からの柔らかい光が空間を優しく包み込んでいます。
チケットカウンターからは、曲面ガラス開口を介して、庭が見えます。
曲面壁によって、先に行くと大きく開くように見える庭
左側の建物外壁の曲面壁と、ピロティー部分から延びていく低い壁との関係性が見事
洞窟から外を見るようなドキドキ感があります。2階のスラブが庇のように出ているので、建物自体に奥行きが生まれています。
実に美しい。
展示室に入っていきます。
こちら右側にあるのは、もう一つの入口(外部から見た時にキューブとなっていた入口)。
この正面の壁から先が展示空間。
2階へ上がる階段はこの左手前にあります。
2階に上がる階段。階段奥の右がチケットカウンターのある場所。
壁が明るいのは、円形開口からの光です。
展示空間に足を進めます。
天井の美しい間接照明。
天井にはダウンライトのような照明器具は付いていません。きわめてすっきりした天井
白い壁と天井がこうして一体感をもって繋がり、ひとつの美しい空間をこしらえています。
先に見える開口の光も実に有効
2層分の高さがある展示室
天井は人工の間接照明
奥は、1層分の高さの展示空間
間接光だけの絵画展示は初めて見ました。
光が強くないので、床も含めて仕上げは白となりますね。














