ミメーシスアートミュージアム アルヴァロ・シザの建築(3) 劇的な階段
階段は、領域を変える装置であると共に、精神的にも気持ちを変化、高唱させる大切な建築要素であります。
このアルヴァロ・シザが設計したミメーシスアートミュージアムの階段もまた感動的なものでした。
1階の展示室から2階へ上がる階段
カーブしながら上がっていきます。手すり壁の太いこと。
これは建築空間に階段という軽い装置が置かれるという感じではなく、建築本体そのものを構成する要素の一つであることを感じさせます。
階段見返し
壁に反射した柔らかい光だけが支配する美しい空間
左奥に見えるのは、事務室の開口部
移動するごとに見え方が変わってくるのが面白い
2階は、ほぼ吹抜けで、展示空間は小さい。
2階プラン
階段手摺がそのまま伸びて、天井との間にできるスリット状の開口からは、エントランス方向が眺められます。
3階展示室に上がる階段の脇に設けられた屋外展示ができる細長いテラス
そして3階へと上がる直階段です。
円形の光が壁を照らしますが、こtれはトップライトからの光
サッシ枠などは勿論、見えません。空にそのまま空いている穴
ほとんどが間接光の中で、天井からの直接光は、やはり光の強さが違います。
奥の壁も直射日光
階段見返し
天井に空く丸い開口部も2重の下がり天井があることで、展示室からは直接見えないようにデザインされています。
下がり天井により階段吹抜けの丸い開口は見えにくく、直接光が目に入らないので絵画が見やすい。












