江戸東京博物館で、菊竹清訓巡礼の講演会を聞く

建築家菊竹清訓の設計した江戸東京博物館の1階ホールでの講演会に行ってきました。ご本人は一昨年に亡くなられましたが、多くの建築が残り、今も大切に使われ続けています。また、菊竹事務所から巣立った多くの建築家の中には、伊藤豊雄氏や、長谷川逸子氏、内藤廣氏など、多くの著名建築家がいます。強烈な印象を植え付ける建築が多く、docomomo(文化遺産としてのモダニズム建築)でもある米子の東光園、出雲大社庁の舎、自宅スカイハウス、沖縄海洋博の海の都市アクアポリスなど飛び抜けた独創性と力強い建築を生み出しました。 パネルディスカッションでは、菊竹さんの唱えた「か、かた、かたち」の話しになり、建築の流れのなかで、その建築を場や都市にどのように組み込んでいくか「か」、そしてだれも作ったことのない造形、思想を発想する「かた」、実際にそのかたが、形となって実現する「かたち」をいつも頭に描きながら建築に取り組んできた菊竹氏の並々ならない人となりを聞くことができました。久留米や鳥取にも是非足を運んで、力強いモダニズム建築を見てみたいと思います。