逗子市 披露山の家 既存の日本家屋に寄り添う新築
既存の建物の外観写真
近隣の建物は、モダニズム建築がほとんどですが、この家は、日本家屋らしい佇まいの建物でした。
ただ、母屋の耐久性、耐震性、間取りが今の若い夫婦の住まい方にマッチせず、改修したとしても膨大な費用になるため、
止むを得ず、母屋部分を解体して、作り直すことになりました。
これはスタディー模型
写真左の東屋は、茶室もあり、例えば友人や親せきがおおぜい泊まりに来ても対応できるように、内装を改修して使える状態にしました。
この東屋との連続性をどうするかが、外観上のポイントでした。
解体する母屋の瓦屋根を用い、新しい母屋の下野部分にその瓦を貼って、東屋との屋根の連続感を出そうと考えました。
また、屋根勾配を揃えて、親子のような関係性を持たせたり、外壁の色もそろえて塗装することにしました。
この写真は、ビフォア
アフターです。
庭側に関しては、大きなデッキテラスをはね出して設けるコンセプトでしたので、こちら側も東屋の真壁構造の束が
連続するようなデザインとしました。
時間が経つにつれてだんだんと溶け込んでいくことを願っています。