角川武蔵野ミュージアム(1) ところざわサクラタウンの石の塊
埼玉県の所沢市のところざわサクラタウンを見学してきました。
目的は、建築家隈研吾設計監修の角川武蔵野ミュージアム。
石をふんだんに用いた石の建築と言っても良い面白い建物です。
今までのモダニズム建築とは違う、これからの建築を想起させる外観のボリュームデザイン
圧倒的な石の重さを感じる形状です。隈さんが言ってますが、地面から迫り出してきたような形。
写真に写っている人の大きさから、この建物の大きさが解ります。
全部で61面の面からなる、非対称の石の塊です。
自然に地面から這い出てきたわけではないので、これだけの複雑な形態を良く作ったものだと感心します。
石と言いましても、全部が無垢の石というわけではもちろん無いわけで、コンクリートの躯体をまず打設。
この本体のコンクリートは水平垂直でまずは施工。その上に鉄骨の3次元フレームを組み立て、そこに花崗岩を取り付けています。
石は人が施工できる最大の寸法に分割して、1枚1枚貼りこんでいったそうです。
それぞれの面は同じ石ですが、光の当たり具合で表情が異なり、とても面白い。
緑で覆われるであろう鳥居と、角川武蔵野ミュージアム
どこから見ても、石、石、石
ところざわサクラタウンのデザイン監修も隈さんです。
こちらには、アニメホテルや、ホール、アニメショップ、角川オフィスが入ります。
躍るような手すりデザインも隈さんらしい