プレミアホテル門司港(旧門司港ホテル)囲まれたヨーロッパ的ロビーから開放的なロビーへ
アルドロッシと内田繁の設計した旧門司港ホテル。
外観や、エントランス階段、ホールは、ロッシのロッシらしいイタリアデザインが生かされ、今も変わらず見ることができます。
室内のインテリアは、どこの世界でも同じですが、その時代の流れというものがあり、その時代に適したものにリフォームされていきます。
よほどインパクトがあって、時代を超えるデザインでない限り、インテリアの寿命はそれほど長くはありません。
この旧門司港ホテルの内部インテリアも時代に即して改修されています。
フロントは、ホテルの顔。
完成時は、フロントはヨーロッパのホテルのように囲まれた感じで、ゲストは、個室に招かれてそこでチェックイン・アウトができるスタイルでした。
したがって、フロントに入っても、周りの海は個室に入らないと見れなかった。
旧門司港ホテルのフロントロビー
今のその方式から、オープンなフロントロビーに変えられました。
インテリアも床の市松模様は継承され、天井もリ・デザインされています。
確かにこちらの方が、フロントに入った瞬間に海が見えて気持ち良い。
エレベーターの位置やフロントデスクもすぐわかって、緊張感が無いです。
いろいろな意見、考え方がありますが、僕は開放的なフロントロビーが肩が凝らないので好きですね。
天井デザインは、以前の直方体が整然と並ぶデザインの方が建物に合っている気がします。天井の高さに感じる圧迫感は新しい方が良いですがね。
さて、2階のホールから、門をくぐってレストランエリアに向かいます。こちらは低い天井の導入部。
正面から右と左に分かれて座席が設けられ、真ん中に厨房を配置したプランになっています。
客席ぶぶんの天井は高い。
こちらは、旧門司港ホテル当時のインテリアデザイン
腰に貼られたタイルは、門司港の街並みや雰囲気をそのまま内部へと取り込むのが狙いだったそうです。
窓を開けると、そのままテラスに出られるので、テラスまでを含めた客席空間となっています。
新しいデザインでは、同じフロアーを2つのシーンに分けて、それぞれ違うメニューで対応しています。
こちらは、白とグレーによる大人の雰囲気のインテリア
もう一つのインテリアは、レンガ調タイルを張った、門司港レトロ地区の建築をイメージしたもの。
こちらの天井のインテリアデザインは素敵です。
これは3階客室の階段ロビー
時計のデザイン、天井のデザインがマッチしていて素敵です。
客室廊下
あらためて、アルドロッシの建築が好きになりました。
やはり時を超えた永遠性のデザインのところでしょうか。