銀閣慈照寺 池の水の波紋が壁に写り、ゆらめく世界を演出する。大きな縁側空間は、自然と繋がる半外部空間
前回、この銀閣を訪問した際は、銀閣寺が改修中で、外観は見れませんでした。
今回、その改修も終わり、美しい姿をじっくりと見ることができました。
銀閣は、2層の建築
1階は書院風、2階は、唐様仏殿の様式。2階に放たれた3つの花頭窓が目を引きます。
軒の出は大きく、その大きくはね出した軒をコーナーで1本の柱が受けています。
大きな軒に守られた、縁側。ここにいるだけで時間を忘れてしまうでしょう。
2階からの景色も素晴らしいでしょうね。
2階縁側に腰かけて手摺に肘を乗せ、ボーっと庭を眺める。あーやってみたい。
1本のコーナー柱と大きくはね出した軒。この緊張感と解放感がある構成が素晴らしい。
自然と一体につながる、半外部空間。日本建築です!
池の水に朝日が反射して、1階の白い壁に文様を作り出します。
回り込んで見た、1層廻り。縁側も気持ちよさそうです。
こちらは、庭側から池を介して見た外観。
左右対称をちょっとだけ外したデザイン。そして池との関連性。考え尽くされた配置と造園。感動です。
建物の最上部には東面を向く青銅の鳳凰が載ります。
観音菩薩を祀る銀閣を守る鳳凰です。
この銀閣のできたときは、2階の外壁は黒の漆で塗られ、軒下は、彩色が施されていたとの事、。
創造するだけで、そのセンスの良さがわかりますよね。
裏側の外観
白い漆喰の腰壁と板戸の入る障子。バランスも美しい。
今回、あらためて銀閣の素晴らしさに気が付きました。