風の丘葬祭場(1)風景に溶け込んだ建築
大分県中津市に1997年に竣工した葬祭場です。
葬祭場は「風の丘」と呼ばれる既存墓地や、発掘された3世紀ごろの古墳群がある丘に建つ。
その中に埋もれるような形で建物は配置されています。
コールテン鋼の斜めに配された外壁、タイル張りの8角形の斎場、コンクリート打放の廊下や本棟から成る構成。
斎場は壁が斜めで、こちらも大地に突き刺さるような感じ。
コールテン鋼の壁は大地に飲み込み、丘との境界を作ります。
こちらがエントランス。
道から曲がって巻込むように進むと、水平ラインが美しい建物が見えてきます。
人の流れを受ける赤褐色の独立壁があり、ここからが葬祭場であることをわからせます。
まっすぐ行くとエントランスポーチ。右に行くと事務所、斎場への道になります。
煉瓦壁の向こう左側が、事務所や控室のある棟。レンガ壁に沿って右に行くと8角形の斎場となります。
エントランス車寄せから見た斎場
事務所棟への廊下にある格子デザイン
廊下の突き当りの視界は風の丘へと開かれています。