壱岐市立一支国博物館 黒川紀章最晩年の建築
長崎県の壱岐の島
ここは、弥生時代には中国や朝鮮半島と海を介して隣り合う「海の街道」として栄えました。
今でも弥生時代の一支国の原風景を残す、貴重な場所です。
そこに、建築家黒川紀章が最晩年に設計した 壱岐市立一支国博物館があります。
うねりのあるコンクリートの壁。
陶器を連想させる緑の施された屋根。
弥生時代の風景を建物によって蘇らせるのが、この建物のコンセプトで、山の稜線のような屋根にしたそうです。
展示の模型写真
遠く、弥生時代の遺跡「原の辻遺跡」を望む展望台。
外観からして特徴的な建築です。
今では3DCADを用いて、自由な曲線の建物も比較的簡単に図面にできますが、この建物が完成したのは2010年。
なかなか施工には苦労が伴ったと思いますが、コンクリートは見事に美しい。
屋根の上は、広場になっています。
こちらも、屋根のうねる稜線が見事。
確かに、建物というよりも丘の上に立つ感じがします。
水平に拡がる大地に立つ、垂直方向の展望台
この丘にはあちらこちらから出入りすることができます。
展望台より、緑の屋根を見下ろす。
360°の展望が楽しめます。
大地と森と連続する屋根