十和田市地域交流センター「とわふる」(1)藤本壮介氏設計の白い建築
十和田市に行くメイン道路の交差点に完成した白い建築
藤本壮介氏設計の十和田市地域交流センター「とわふる」です。
すぐ近くには、現代アートの美術館十和田市美術館があり、その白いキューブを意図的に連続させた建築です。
白いキューブの建築ができたことで、新しい十和田の街並みが形成されていくような予感が漂います。
大きな白い壁には現代美術館と同様にペインティングがなされていて、十和田のアートを予感させます。
白い壁にはいくつかの開口が放たれています。
この四角い箱は、中庭を囲む大きな壁です。
これだけのスケールの白い中庭を囲む壁はなかなか経験できません。
側面は、このキューブと三角屋根のボリューム
三角屋根のところは、内部空間があり、四角いところは中庭の壁。
既存街並みとの対比
道路の反対側のアーケードからの外観
とてもシンプルな構成ですが、それだけに印象に残ります。
庇のある入口部分
キューブの部分をよく見ますと、この巨大な白い壁はコンクリートで造られていて、目地が無い。コンクリートは収縮しますから、クラックが入りやすい。
そのため、目地を設けて、そこにクラックを発生させるというのが今までの建築。
この壁には水平目地も見えないし、縦目地も見えない。
がっちり鉄筋が入っているにせよ、この壁を打ち継ぎ無しに施工したのか?
今後調べてみたいと思います。
壁に放たれた開口からの中庭を介して内部に入れますが、こちらは直接内部にはいる出入口。
そして中庭へ
中庭も白い大きな空間ですが、空が意識されます。
床は白いタイル。壁は白いコンクリート
目地や、細かいディテールはありません。
そこが難しいところなんですが、さりげなくこなしているようで、実に気持ち良い。