飯能の木造建築 縄市の跡を残す町屋
街道に面して店舗が並び、その建物の奥は広くなっていて店の奥にプライベートな居住空間がある。そんな町屋とよばれる形態の家は、日本のあちこちに残っていますが、埼玉の飯能にもそんな形を残す家があります。大野家です。この家の前は少し空間があり、街道から3mほどバックして建物が建っています。この広場は、前庭と呼ばれ、市が開かれたとき見世(店)が出た空間。最初は縄やまき等が売られていたそうで、その市はそこから縄市と言われるようです。
次第にお店が常時開くような現在の形になってきたので、この前庭はなくなりました。ここ大野家にはその前庭があり、なるほどと考えさせられます。
余裕のある前庭。良いですね。