赤星鉄馬邸(4)2階の階段・廊下廻りの縦と横に抜けていく流動的な空間
さて、プライベートな空間である2階へ上がっていきます。
長い廊下の真ん中にある階段
直通の階段を上がると、2階の広い廊下へ。
その先を進むと、さらに屋上へと上がれる階段が姿を見せます。
長い横の流れを作り出す廊下と、縦への視線を感じさせる階段
階段の上部からは光が差します。
屋上への階段の見上げ
長い廊下との関係性
最後の数段がカーブしているのが良いですね。
固い感じがしない。
1階と同様にこの階段室部分で建物が曲がっており、長い廊下が切れて見えるので、ヒューマンスケール感を感じることができます。
廊下の開口部
廊下の奥からの見返し
そのまま進んで行きます。
手前が書斎。その向こうの右側が和室。さらにその先に円形のらせん階段。
和室部分
バルコニー側和室
バルコニー手摺
シンプルなのが良いです。
子供室
夫婦の部屋のバスルーム
コーナーに半丸柱のある個室
書斎の棚を見ると、外壁に丸い穴が開いていて、そこから光が取り入れられています。
この丸い開口部も部屋内にくるにしたがって半径が大きくなり、より外からの光を室内に反射させています。
構造的にも、コンクリートの壁に丸い穴を入れることで、有利な開口部になっているようです。
全てにおいて勉強になる赤星鉄馬邸でした。
これからうまく活用されて、生きた建築として将来まで使い続けられることを願います。