自由学園女子部(2)
自由学園女子部の食堂です。縦ラインの開口と、シンメトリーな外観デザインです。
池袋のフランクロイドライト設計の明日館のような空間の流動性や、移動した際に感じる空間の拡がりや感動は余りありませんが、とても暖かい空間で、子供達を優しく包んでくれそうです。
建物は、非常に大切に維持管理されています。毎日学生が掃除し、愛情をもって使われています。まったく時代の古さを感じません。今でも十分通用するデザインコードを持っており、時を越えて生きている建築です。
今の時代、常に新しいものを求めていますが、今あるものを大切に使う、「もったいない」という精神が益々これから起こってくると思います。我々日本人には、そのようなDNAがもともとあるわけですから、考え方も少しシフトしないといけないと感じました。