ル・コルビジェ パリのアトリエ(9)
階段室に戻ります。
この住宅で、玄関から入った瞬間に体験するダイナミックな空間です。廻り階段があり、その上の開口から光が差し込み、思わずすぐに上りたくなる魅力に包まれています。角は、あくまでも柔らかく、優しい感じ。
廻り階段に着く手摺のデザインがシンプルですが、良く考えられていて美しい。手摺は設計上いつも悩むところですが、このように上手くいきたいところ。
階段を上がると、階段室はガラスボックスになっていて、屋上庭園があり、その向こうにパリの街が拡がります。
サッシの一部がパネルになっていて、風を通す開口が付いています。
このパネルがある為に、開口部に緊張感が出て、ビシッと引き締めています。