鎌倉材木座の家-1
鎌倉の材木座に住宅が完成しました。
逗子にある工務店「キリガヤ」のプロジェクトで、私は設計を行い、監理・施工はキリガヤが担当しました。私にとっては初めての試みでしたが、工事中も何度か担当者と細かい打合せをし、デザイン的、機能的に重要な部分は、特に注意を払いながら進めました。担当者や、職人さんの熱意もあり、最終的には非常に上手くできました。
この敷地は、手前の木の壁の部分が出っ張っている地形で、しかも北側道路で、南東西は住宅で囲まれるという条件のものでした。
この出っ張っている部分を中庭とし、北側にリビングを設け中庭に向かって視線が抜ける平面とし、ハイサイドライトから南の光をたっぷりとリビングへ取り込む断面としました。
またこの街区は新しく、住民もクライアントと同じような年齢で子供も小さく、これからコミュニティーが形成される場所であり、しかも道は通過動線ではないので子供達が道で遊ぶのにはもってこいなのです。この中庭に面して設けられた扉は、街に対して開くことで、子供達を招きいれデッキスペースを遊び場の延長にしようという意図もありました。
ご主人は写真右側から帰宅し、曲面外壁を見ながら歩き、庇のある木の貼られた外壁に沿ってエントランスに向かうという動線です。