彫刻家安田侃の世界 アルテピアッツア美唄(5) じん肺根絶の碑
芝生の広い広場に置かれた彫刻が見えてきました。
こちらから見ると像の顔のようにも見えます。
近づいていきます。
ぐるりと廻りを歩いて見ます。
表情が角度によって様々に見えます。
この彫刻は、2011年に設置された作品名「胸いっぱいの呼吸(いき)を」というもの
北海道じん肺基金の依頼で安田侃氏が製作したもので、北海道の炭鉱で働いておられた方々のじん肺患者の
ための碑。
安田侃氏の作品の多くには、沢山の苦労した人々、病に倒れた人々など、やむをえず苦しみを味わった人たちの鎮魂の作品が見られます。
魂と今をつなぐ彫刻は、やはり見ていると心が動かされます。
これは、地面が浮き出るように置かれたもの
こちらは、浮遊感のある「妙夢」
くねるデザイン。
見ていると石の重い存在感がなくなり、宙へと浮いていくような軽快感を味わえます。
ザハ・ハヂィドの建築のよう。