猪股邸ー玄関の宙に浮く框

玄関を入った正面です。 壁の足元に開口部があり、光を採り入れ、風が抜けます。 良く見ると玄関の框が玄晶石の床から浮き上がっています。 途中に支える束がありません。どうやって浮かしているのでしょう。 カメラの床に近づけて奥 […]

猪股邸ー門から玄関までの変化に富むアプローチ

門を入ると正面は、高くなっていて右方向に視界が開けます。 手前には待合の腰掛が供えられていて、茶室に入る趣 そして石の上を一歩一歩進みます。 それぞれが異なる趣があり、ここだけでも物語ができそうです。 玄関の前は黒い玄晶 […]

旧猪股邸ー建築家吉田五十八設計の住宅

建築家吉田五十八は、明治27年生まれで、数奇屋建築の近代化に務め、日本的感覚を呼び起こす多くの優れた建築を設計したことで知られています。その吉田五十八が設計した住宅が世田谷成城にあり、見てきました。 道路に面して生垣があ […]

小出邸 日本建築のシンプルな構成美

小出邸の1階には洋室がありまして、そこがメインな空間なのですが、私の感性に触れたのは、裏の部屋。 昔の日本建築ならばどこにでもあったデザインなのでしょうが、その単純で美しい構成美に感動しました。 白い漆喰の壁と、黒ずんだ […]

小出邸 美しい繊細な障子

障子のデザインは、いざ設計するとなると悩みます。 ここの障子は、繊細で美しい。縦長のデザインです。 で、良く見ますと障子の真ん中が両側に引き込まれて外が見えるようになっています。 雪見障子は、下の部分が上がり、目線が下の […]

小出邸-2階の和室のコンポジション

2階の和室は、収納、柱、長押で美しく構成され、壁は薄いグリーン 簡単に押入や収納を作ってしまいがちですが、本当によく考えて美しいプローポーションで作りこまれています。 押入の中まで美しい。 水平と垂直で表されたものですが […]

小出邸-美しい構成の玄関ホール

玄関扉を開けると正面に見えるのが玄関ホール 右側の階段上部からも光が差し込んできます。 開口部の枠や、天井の廻り縁。開口部のコーナーに設けられた照明と、バランスよくデザインされた美しいホールです。 階段の一段目は浮いて […]

江戸東京建物園 小出邸玄関ポーチ

続きまして、建築家堀口捨巳の設計した小出邸。堀口がヨーロッパに遊学し帰国した直後1924年に設計した建物です。 この建物には日本伝統美とヨーロッパ西洋建築の良いところが混ざり合っていますが、今見ると、日本の柱・長押等で構 […]

前川國男邸ダイニング

ダイニングは、2階のスラブがはね出した下に位置します。 4人掛けのテーブルは、台形で、奥に座った人が隣の人に邪魔されず景色が見えるように考慮され、また台所からのスムーズな動線を確保するためとも考えられます。 タ […]

前川國男邸 事務所としても用いたスタディールーム

前川事務所としても用いた書斎。 大きな水平方向に伸びる開口部。 こうして見ると障子のある洋室も良いです。 こちらはベッドルーム 建物は対称形で、大きな吹抜けのあるリビングを挟み込むように2つの部屋があります。

前川國男邸 当時では考えられないモダンな洗面所・バス

お風呂と洗面と、トイレがワンセットになったバスルーム。いまでこそ3点セットはありますが、戦後の時代にいち早く自宅に取り入れました。確かに面積制限のある場合には有効なプランです。でも勇気がいります。 美しい白いタイルの […]

前川國男邸 コルビジェの中軸回転扉

廊下とリビングを区切る扉は、軸が中にある回転扉です。扉というよりも動く壁なんです。 これによって空間が劇的に変わるのですが前川國男の師匠である、ル・コルビジェが良く用いていました。 内部を上手く隠して空間の拡がりをも […]