仙川安藤通り

仙川に建築家安藤忠雄氏の設計した建物が並ぶ通りがあります。 美術館、ホール、集合住宅と、コンクリート打放しとスリガラスで構成された建物が通りの両側をしめています。 向かって左が美術館とホール、右が集合住宅 美術館とホールが連続する通り 集合住宅の1階部分に一部店舗が入っているのですが、何となく寂しい通りになってしまっています。 同じ素材で、形態も良く似ていて街並みの統一感はあるのですが、どこか空虚なのです。入り込む路地とか、開かれた店舗とかもう少し建物内部が街路側に見えてこないと、歩いていてもつまらないのですな。 表参道も同じようなガラスとコンクリートの表現がずっと続き、内部は確かにスロープで楽しいけれども、参道側を歩いていても面白くありません。 美術館とホールというどちらも内側に重きをおいた用途なのですが、もっと外から中の展示を楽しめるとか、中の劇が覗けるとか、少し寄り道したくなるような路地があるとか、昔の優れた安藤作品に見られる豊かな隙間空間がほしかったと感じました。