ミース・ファン・デル・ローエ ファーンズ・ワース邸(3)
プライバシーが保てなくなったファーンズワース女史は建物を競売に出すことを決めましたが、英国の大富豪ロード・バロンボ氏がミースの建物を欲しがっている事を聞き、彼に譲ります。バロンボ氏は英国から幾度かここを訪れ余暇を過ごします。床上まで浸かる何度かの大洪水が起こりましたが、資産をつぎ込んでこれを元の状態にまで戻し大切に保有していました。また、ファーンズワース女史に対しても彼女が亡くなるまで仕送りをしていたそうです。その後、やはり売りに出されますが、アメリカ建築家協会が買取り現在では州の持ち物になって一般に公開されています。
真ん中の大きなガラスの下2枚が換気の為に開きます。
暖炉や、キッチンの排気煙突がありますが、ほとんど見えません。
当初考えていた以上にやはり本物の建物は力強く、また軽快であり、美しいものでした。