木製サッシ-1
開口部のデザインは、建物の外観の質を決める大事な要素であり、また室内から景色を切り取り、光を入れる装置としての額縁としても最も設計者が力を注ぐ部位であることは、すでに書きました。そのサッシですが、僕は木製のサッシが好きで予算が合えば使うようにしています。木の持つ素材感と強い存在感が部屋を引き締めてくれますし、絵の額縁のような扱いができて、自分の求める空間にマッチするからです。断熱木製サッシは、まず断熱性能が良くガラスをペアガラスにすれば結露はほぼ起こりません。金物も断熱用の気密対応のものを使えば、高気密高断熱住宅には一番適しています。
海外で見たこのサッシは、天井一杯のハイサッシで、折れ戸になっていました。暖かい場所なので断熱性能は要求されていないので、このぐらいの厚みで製作でき、比較的スムースに開閉できます。海の近くではやはり塩害があるので、耐久性を考慮すると木サッシは海近くの場所でも重宝されるのです。