棟上式
鎌倉で工事中の住宅の上棟式に行きました。基本設計を手掛けた住宅で、ご主人はサーフィンが趣味。2人の可愛い子供さんを持つご家族で、鎌倉の豊かな緑を感じながら楽しく過ごせる住宅を目指しています。
工事が始まるときに土地の神さまを奉るのが地鎮祭。そして木の骨組みができて建物の姿が地上に現れる時にお祝いするのが上棟式です。今回は、木の骨組みが出来、屋根も貼られある程度内部壁の下地もできた段階で、雨風を気にせず、お施主さんと工事を実際に行う職人さんたちがお話できるようにとの配慮からこの段階になりました。
建物は、お施主さんの強い思いが、設計者に伝わり、図面化されそれを工務店が引き継ぎ、最後は職人さんたちの手によって形になります。そこには多くの人の汗や想いが刻まれる一大プロジェクトなわけです。担当する一人ひとりが、良いものを造るという信念と腕を持つことで最後にできた建物は、形だけではないエネルギーみたいなものを持って生まれてきます。そのエネルギーとか気といったものは、どんな人でも建物に入った時に感じるものです。
一生に一度建てる建物ですし、その中で生活というか人生を送るわけですから、作り手は一切の妥協無しで取り組まなければなりません。そういう意味からしても、この建物は全ての段階で上手くいっている建物です。
リビングに空いた光の吹き抜け。仕上がりが楽しみです。
工務店を中心に皆で建物を囲み、完成を待ち遠しく思いました。