つくばい 静けさを感じる水の音
新しく完成した住宅の庭に設けられたつくばい。
造園屋さんが扱っていたお家にあったものだそうです。
コケの生えた石をそのまま移設しました。工事は夏の暑い最中でしたので、コケがダメにならないように、水の含んだ布を掛け、毎日水をまいて監理してくれました。おかげで見事によみがえりました。
水の音がすることで、静けさを感じることができます。見ていても何となく気が落ち着きます。日本人の知恵。使わずに無くなっていくのはもったいない。
この前のチッパーフィールドも言ってましたが、西洋の建築は外部と内部を完全に分けて、建物外壁は外から内を守るシェルターの働きをします。それに対して日本の空間は外と内が緩やかにつながり、外が内になりまた内が外になる。そんな空間構成が特徴です。自然を昔から愛してきた日本の心をこれからも建築に反映していきたいと思っています。
この投稿へのコメント
吾唯足知(われただたるをしる)
つくばいには、真ん中の口を中心に、そう書いてある筈です。知ってました?
知らんかった。いやーハートにグーンとくるお言葉です。謙虚であらねば。